幼稚園・保育園の朝の登園時、泣いて嫌がる子どもの姿に焦ったり、困ったりした経験ありませんか?
私自身も毎日の登園が大変な時期がありました。そんな時、先生やママ友とのコミュニケーションで大切にしていたことを今回記事にしました。
行き渋りを克服するのに「正解」はありませんが、一人で抱え込まず、私の経験が少しでも参考になれば嬉しいです。
行き渋りが起きたとき、親として何ができるのか
行き渋りに直面したとき、親ができるのは「子どもの気持ちを受け止めつつ、周囲の大人と協力して対応すること」です。一人で抱え込むよりも先生や他の保護者とのコミュニケーションをスムーズに行うことが、解決への鍵となりますよ。
そもそも発達グレーゾーンの子どもだけでなく、進級時の環境の変化や長期休み明けでお母さんと離れたくないなど、さまざまな理由でどんな子でも行き渋ることはあります。子ども自身が困っていることも多いため、親として子どもの気持ちを理解しつつ、周囲の協力を得ることが大切です。
次男が転園した年中の2学期。新しい環境に慣れるまで時間がかかり、行き渋りが頻発しました。
朝になると「行きたくない」と泣いたり、暴れ回るほどのパニックになったりすることも。
担任の先生からは「活動時間ギリギリに来るのは避けた方がいい」とアドバイスをもらい、少し早めに登園して一緒に園庭で遊ぶ時間を作りました。先生とも密に連絡を取りながら、「どのようなタイミングで子どもが落ち着いているのか」を話し合い、その日の対応を決めました。
他の保護者とのコミュニケーションのポイント
転園当初は他の保護者とは無理に深く関わろうとせず、必要な時に冷静にコミュニケーションを取るようにしました。
発達グレーゾーンの子どもを持つ親として、「うちの子の行動が迷惑をかけていないか」と気にすることも多々ありましたが、すべてを他の保護者に説明しようとする必要はありません。むしろ、子どもへの配慮やトラブルへの冷静な対応を見せることが信頼につながります。
次男が園の扉を蹴った日のこと。他の保護者から「大丈夫?」と声をかけられた際、「すみません、今少しパニックになっていて…」とだけ伝えました。内心大焦りでしたが…。
その後、先生が全体的なフォローをしてくださり、具体的な状況は先生にお任せしました。
はじめから無理にすべてを説明しようとしなくても良いと思います。会話をする機会があるたびに少しずつお話することによって、同じ悩みを共有したり応援してもらえるようになりました。
先生との信頼関係をどう築いたか
行き渋りへの対応には、先生との信頼関係が不可欠です。こまめな情報共有と感謝の言葉を伝えることで、先生と連携しやすい環境を整えることが大切です。
先生も多くの子どもたちを見ながら対応しているため、親が感情的になってしまうと、かえって解決が遠のく場合があります。実際に、保育園に在園している時は親として障害受容ができておらず、先生との関係も悪くなったという苦い経験がありました。
親が冷静に子どもの状態を共有したり、先生の意見に耳を傾けることで、互いに信頼関係を築けます。
次男が転園した当初、行き渋りが頻繁にありましたが、その時先生から「お母さんと離れる不安が強い状態で登園すると、切り替えができず活動に入りにくい」とアドバイスをいただきました。
そこで、少し早めに登園して園庭で一緒に遊ぶ時間を作ることに。
また、次男が扉を蹴った際にも「先生は怒ったのではなく、安全のために伝えてくれた」という説明を本人にしました。このように先生の意図をしっかりと子どもに伝えることで幼稚園と家庭との連携を強めました。
親と先生が互いに協力し合う姿勢を見せることで、子どもも安心感を得て環境に馴染みやすくなります。些細なことでも感謝を伝えることを意識し一緒に子どもをサポートすることがポイントです。
先生にどこまで話すべきかの判断
すべてを話そうとする必要はないと思っていますが、子どもの状態や家での様子など、登園や活動に影響する部分は積極的に共有しました。
先生も限られた時間の中で多くの子どもたちを見ています。そのため、必要な情報を的確に伝えることで、先生側も対応しやすくなります。一方で、過度に家庭の事情を共有しすぎると、かえって混乱を招くこともあります。
次男が癇癪を起こした際、先生に「昨晩遅くまで寝られず、今朝も機嫌が悪い状態でした」と報告しました。一方で、家での育て方に関する細かい話や、日常的な不満については触れませんでした。その結果、先生からは「では今日はゆっくり様子を見て進めましょう」と具体的な対応を提案してもらえました。
子どもの様子を適切に伝えることで、先生側も安心して対応できる環境が整います。伝えるべき内容を見極めることが大切です。
行き渋りを乗り越えた先に得られるもの
行き渋りの対応を通して、子どもだけでなく私自身も成長したと思います。
行き渋りは親にとって心が折れそうな経験ですよね。本当に辛かった…。
でも、丁寧に向き合うことで子どもの変化に気づく力がつきます。また、先生や周囲の協力を得ながら乗り越えた経験は、親としての自信にもつながります。子どもにとっても「自分を理解してくれる大人がいる」という安心感が成長の土台になるのではないでしょうか。
次男が転園して1年が経つ頃、朝の行き渋りがほとんどなくなりました。早めに登園し、園庭で一緒に遊ぶ時間を楽しめるようになり、活動にもスムーズに参加できるように。それまでの道のりは大変でしたが、次男が「今日は自分で教室に行くね」と言った時には涙が出そうなぐらい嬉しかったことを覚えています。あの時、先生や他の保護者に支えられながら一緒に頑張ってきたことが、この成長につながったんだと感謝しました。
行き渋りを通して得たものは、親子の成長や信頼関係だけでなく、他の人とのつながりや協力の大切さです。すぐに結果が出なくても、少しずつ前進していくことで必ず実を結びます。
今、行き渋りに悩むママ・パパ達へ
行き渋りは親として試練のように感じますが、決して一人で抱え込む必要はありません。同じような経験をしている親や先生を頼りながら、子どものペースに寄り添いましょう。
親が焦ったり不安になりすぎると、その気持ちは子どもにも伝わります。一方で、子どもの気持ちに共感しつつ、必要なときは周囲の力を借りることで、より良い対応が見つかります。
私も当初は「この状況をどうにかしなきゃ」と思い詰めてしまいました。でも、先生のアドバイスやママ友たちの励ましで「少しずつでいいんだ」と思えるように。その結果、次男の変化をじっくり見守れる心の余裕ができました。
おわりに
行き渋りは親として向き合うのが大変なテーマですが、子どもにとっても「成長するための大切な時間」です。親も一緒に成長しながら、周囲と協力して乗り越えていけることを願っています。今回お伝えした私の経験が、少しでも参考になれば嬉しいです。
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