子どもの癇癪(かんしゃく)、本当に大変ですよね…。特に発達ゆっくりめのお子さんは、感情のコントロールが苦手で、些細なことで気持ちが爆発してしまうことも。
- 子どもがすぐに怒ったり泣いたりして、手がつけられない
- 癇癪のスイッチが分からず、対応に戸惑ってしまう
- どんな声かけをしても落ち着いてくれない
私も同じ経験をしてきました。子どもが癇癪を起こすと、どう対応するのが正解か分からず、親もついイライラしてしまいますよね。でも、癇癪に対応するための「武器」=対応方法やスキルを増やすことで、少しずつ親子の関係がラクになるんです。

この記事では、発達グレーゾーンの子どもが落ち着くための方法と、親が心に留めておきたいポイントを分かりやすく紹介します。無理せず実践できるものばかりなので、ぜひ一緒に試してみてくださいね!
発達グレーゾーンの子どもが癇癪を起こす理由とは?
子どもが癇癪を起こす理由はさまざまですが、発達がゆっくりめの子は特に「感じ方」や「表現の仕方」に特徴があることが多いんです。ここを理解することで、癇癪の背景にある子どもの気持ちに寄り添いやすくなります。
癇癪の背景にある「感じ方の違い」
発達ゆっくりさんは、感覚の過敏さや鈍感さを持っていることがあります。例えば、こんな感じです。
- 音に敏感 → 掃除機の音や人混みのガヤガヤした声がストレスになる
- 肌触りが気になる → 洋服のタグや靴下のゴムの締め付けが耐えられない
- 味や匂いに敏感 → 食べ物の食感や匂いが嫌で、急に怒り出す
親から見ると「なんでこんなことで?」と思うことも、本人にとっては大きなストレスなんですよね。この感じ方の違いを知っておくだけでも、癇癪の理由が見えてきます。
気持ちを言葉で表すのが苦手
発達ゆっくりさんは、自分の気持ちを言葉にする力(情緒的な表現力)が未発達なことが多いです。
- 「嫌だ」「つらい」「悲しい」と言葉にできず、怒ることでしか伝えられない
- 自分でも何が嫌なのか分からず、ただイライラする
- 気持ちを抑えられず、泣く・叫ぶ・物を投げるなどの行動につながる
「言葉にならない気持ち」が癇癪として表に出ているんですね。だからこそ、気持ちを落ち着ける方法を少しずつ増やしていくことが大切なんです。
環境の変化や刺激への敏感さ
- 予定が急に変わるとパニックになる
- 新しい場所や初めてのことが苦手
- 人混みや大きな音、明るい光に疲れやすい
こういった「環境の変化」や「刺激への敏感さ」も癇癪の原因になりがちです。特に、先の見通しが立たないと不安を感じやすい子どもは、思い通りにいかないことで怒りや不安が爆発してしまいます。
癇癪対応に「武器」=スキル が必要な理由
癇癪対応には「これさえあれば大丈夫!」という万能な方法はありません。だからこそ、いろんな対応策を持っておくことが大切なんです。ここでは、その理由をお話ししていきますね。
1つの方法だけでは通用しないことが多い
「前はこれで落ち着いたのに、今回は効かない…」ってこと、ありませんか?発達ゆっくりのお子さんは、その時の気分や状況によって反応が変わることがよくあります。
例えば…
- 昨日は「深呼吸」で落ち着いたけど、今日は「おもちゃを触る」方がいい
- 学校帰りの疲れている時は「静かに1人になれる環境」が必要
- 親の声かけが逆効果になる日もある
子どものコンディションや環境に合わせた対応が求められるからこそ、いくつもの「武器」を持っておくことが大事なんです。
子どもに合った方法を見つけやすくなる
いろんな方法を試していると、「この子にはこれが合ってるな」というパターンが見えてきます。
- 音が苦手な子 → ノイズキャンセリングヘッドホンや耳栓が効果的
- 触覚に敏感な子 → お気に入りのぬいぐるみやブランケットが安心材料に
- 視覚優位な子 → 絵カードや「落ち着くためのルール表」が役立つ
いろんな「武器」を持つことで、子どもにピッタリの対応策が見つかる確率が上がるんですよね。
親の心の余裕にもつながる
「次はどうしよう…」と焦ってしまうと、親自身もイライラしたり、不安になったりしますよね。でも、対応策がいくつかあれば「これがダメでも次がある!」と思える安心感があります。
- 「ダメだったら、次はこの方法を試してみよう」と冷静になれる
- いろんな選択肢を知っていることで、親のストレスが減る
- 親が落ち着いて対応できると、子どもも安心しやすい
親の余裕は、子どもにも伝わります。だからこそ、「武器」を増やして、親子で安心できる環境を作ることが大切です。
癇癪対応に役立つ「武器」5選
ここからは、すぐに実践できる癇癪対応の「武器」を具体的に紹介していきます。お子さんのタイプや状況に合わせて、いろんな方法を試してみてくださいね。
深呼吸やカウントダウン(体の反応を整える)

呼吸を整えることで、心も落ち着きやすくなります。シンプルだけど効果的な方法なので、ぜひ一緒にやってみてください。
- ゆっくり5秒吸って、5秒吐く深呼吸
- 10からカウントダウンすることで気持ちを切り替える
- 「ろうそくの火を消すみたいに、ふーっと息を吐こう」など、イメージを使って誘導
お気に入りグッズを使ったクールダウン

子どもが安心できるものをそばに置くことで、気持ちを切り替えやすくなります。
- お気に入りのぬいぐるみやクッション
- 好きな香りのハンカチやアロマストーン
- 触って気持ちいいボールやスライム
視覚的サポート(絵カードやイラスト活用)

言葉だけでは伝わりにくい時、視覚情報を使うと理解しやすくなる子も多いです。
- 「落ち着くステップ」をイラストにして見える場所に貼る
- 「気持ちを表す絵カード」で自分の感情を選んでもらう
- タイマーを使って「あと何分で切り替える」を視覚化
安心できる言葉がけの工夫

癇癪の最中は、子ども自身もどうしていいかわからなくなっています。そんな時は、安心感を与える声かけが効果的。
- 「大丈夫だよ、ママはここにいるよ」
- 「落ち着いてから話そうね、ゆっくりでいいよ」
- 「今、すごくつらいね。でも一緒に乗り越えよう」
ストレッチや簡単な運動

体を動かすことで、興奮した気持ちを発散させるのも効果的です。
- その場ジャンプを10回
- 「おいもゴロゴロ」みたいに床を転がる遊び
- 壁を押す、ギュッと手を握るなどの「力を使う動き」
「武器」を増やすための親の心構え
子どもの癇癪対応には、いろんな方法を試して「その子に合うやり方」を見つけることが大切。でも、それには親の心構えもすごく大事なんです。ここでは、対応の「武器(スキル)」を増やすために親が持っておきたい考え方を紹介します。
「落ち着く方法探し」は子どもと一緒に
「どんな方法が落ち着くかな?」と親子で一緒に探す時間も大切です。親も一緒に取り組むことで、子どもも「自分のための方法なんだ」と感じやすくなります。
「試してダメでもOK」というスタンスで
どんな方法もすぐに効果が出るとは限りません。でも、「ダメだったからもう無理」と決めつけるのはもったいない!
子どもの成功体験を積み重ねる
子どもが「自分で落ち着けた!」という成功体験を増やすことが、自信につながります。小さなことでもしっかり認めてあげてくださいね。
癇癪対応が上達すると、親子にこんな変化が!
いろんな対応方法(=武器)を持っておくと、子どもにも親にも嬉しい変化がたくさん生まれます。癇癪対応に余裕ができると、家庭全体の雰囲気もグッと穏やかになりますよ。
子どもが「自分で落ち着く力」をつける
癇癪が起きたとき、自分で気持ちを落ち着ける方法を知っていると、子ども自身が少しずつ自立していきます。
親の声かけやサポートがなくても、子どもが自分で気持ちを整えられるようになるのは、とっても大きな成長です。
親も「どうしよう…」と焦らなくなる
対応方法をいくつも持っていると、「何をすればいいんだろう…」と迷う時間が減ります。その分、親も落ち着いて行動できるんですよね。
親が穏やかでいると、子どもも安心して気持ちを落ち着けやすくなります。
家庭の雰囲気がグッと穏やかに
癇癪の頻度や強さが少しずつ落ち着いてくると、親子のコミュニケーションもスムーズになります。
親も子も安心感を持って過ごせる環境が整うと、家庭全体が落ち着いた雰囲気になりますよね。
まとめ|たくさんの「武器」で親子の安心を育てよう
発達グレーゾーンの子どもの癇癪対応には、いろんな方法(武器)を持っておくことがとても大切です。子どもに合った対応を見つけることで、親も子も安心感を持てるようになります。
- 癇癪対応には1つの方法だけでは足りないことが多い
- いろんな対応方法(武器)があると、子どもに合った方法を見つけやすい
- 親の心の余裕にもつながり、冷静に対応できる
- 子ども自身が気持ちを整える力をつけることにもつながる
たくさんの「武器」を持っていると、親も子も癇癪への不安が減り、安心して過ごせる時間が増えます。子どもの成長をサポートしながら、親自身も心の余裕を持てるように、無理せず少しずつ「武器」を増やしていきましょう。
実際、年中の頃から現在まで約5年間ほどの期間ですが目に見えて成長しています。本人達の頑張りあってこそですが、続けることの大切さを感じました。
すぐに結果の出ることではないですが、一緒に頑張っていきましょう。
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