学校で話せなかった長男。少しずつ変わった成長の記録

学校で話せなかった長男の成長の過程をまとめた記事 発達グレーゾーン育児
学校で話せなかった長男の成長の過程をまとめた記事

「学校で全然しゃべらないんです」と先生に言われたら、どう思いますか? うちの長男は年長のとき、発達検査で「コミュニケーション能力が低い」と診断されました。でも、家では驚くほどよくしゃべる子。息継ぎいつしてるの? と思うぐらい、ずーっと話し続けるタイプです。

だからこそ、小学1年生になり、先生から「学校では一言も話しません」と聞いたときは衝撃でした。そんなはずはない、家ではあんなにしゃべるのに? でも、本人に聞くと「間違えたらダメな気がする」「うまく言えないのが怖い」と言います。これはただの人見知りじゃない、もっと深い理由があると気づきました。

どうしたらいいんだろう? そんな不安を抱えながらも、試行錯誤を続けてきました。そして、今、小学4年生になった長男は少しずつ自分の言葉で話せるようになっています。この記事では、その過程と、私がやってきたことをお話しします。

この記事はこんな人におすすめ
  • 子どものコミュニケーションの苦手さが気になる
  • 学校で話せないことをどうサポートすればいいか知りたい
  • 場面緘黙の子どもを持つ親の体験談を聞きたい
  • どうやって少しずつ話せるようになるのか、実例を知りたい

年長で「コミュニケーション能力が低い」と診断

長男が「コミュニケーション能力が低い」と診断されたのは、年長のときでした。

発達検査で、「会話のやりとりがちょっと難しいかもね」と言われたものの、私は「まぁそういう子もいるよね?」と、すぐには受け入れることが出来ませんでした。

しかし、思い返してみると、たしかに言葉のやりとりに引っかかる部分がありました。例えば、家で「今日保育園どうだった?」と聞くと、

  • 「○○くんと遊んだ!」(何をして遊んだかがわからない)
  • 「えっとね、サッカーボールがころがってころころして…」(話がまとまらず長くなる)

といった感じで、話したいことがたくさんあるのに、うまく整理できないようでした。

そのときは、ずっと話し続けることを「おしゃべりが好きな子なんだな」くらいに思っていました。でも、小学1年生になったとき、この「言葉がうまく出ないこと」が、もっと大きな問題になっていくことになります。

小学1年生で「学校では話せない」と発覚

小学校に入学して1ヶ月がすぎる頃、家庭訪問がありました。先生から言われたのは、思いもよらない一言。

「長男くん、学校で全然話しません」

え? 家ではあんなに話すのに? まさか、と思いました。でも、先生は「授業中の発表はもちろん、友達との会話もほとんど見られません」と言います。

確かに、長男は人見知りなところがありました。でも、まったく話さないなんてことがある? 保育園の時は友達と話していたのに…と、そのときはまだ半信半疑でした。

家と学校でのギャップに驚く

家では、今日の出来事をずーっと話し続ける長男。でも、学校では無言…。そんなことがあるの? と思っていましたが、本人に聞いてみると、意外な答えが返ってきました。

「間違えたらダメな気がする」
「どう話したらいいかわからない」
「みんなの前で話すのが怖い」

先生と同じように言ってみようと促しても、なかなか言葉が出てこない。頭の中ではわかっているのに、声に出せない。これが「場面緘黙」というものなのかもしれないと、初めて意識しました。

どう対応すればいいのかわからず悩む

「慣れれば話せるようになるかな?」と楽観視していたものの、時間が経っても変化なし。親として何をすればいいのか、どうサポートしたらいいのか、手探りの状態でした。

まずはできることから始めようと考え、担任の先生とも何度も相談をしました。

  • 家で事前に発表の練習をする
  • 短い言葉で答えられるよう、ロールプレイをする
  • 先生に協力をお願いし、負担を減らす

すぐに変わるわけではないけれど、少しずつできることを増やしていくしかない。そう思いながら、試行錯誤の日々でした。

少しずつ変わった長男の成長

1年生の2学期で転校するなど大きな環境の変化で気持ちが落ち着かないこともありましたが、

2年生になった頃、少しずつ変化が見え始めました。

授業中の発表はまだ苦手。でも、担任の先生からは「頷いたり、ジェスチャーで反応することが増えました」との報告が。少しずつ、学校でのコミュニケーションが生まれ始めていることを感じました。

「話せる場面」を増やす工夫

「話さなきゃ」と思うと、余計に声が出なくなる。だから、無理に話させるのではなく、話しやすい環境を作る ことを意識しました。

  • 学校で言うのが難しいことは、家で練習してから挑戦する
  • 先生との交換ノートを活用し、言葉以外の方法で意思疎通をする
  • 家庭では「学校で頑張っているね」と肯定的に声をかける

これを続けているうちに、長男も「今日は先生に◯◯って言えたよ!」と報告してくれるようになりました。話せたことをポジティブに受け止められるようになったのは、大きな変化でした。

4年生になった今、思うこと

現在4年生になった長男。今でも「クラスの中心でワイワイ騒ぐ」というタイプではありません。でも、わからないことがあれば先生に聞く友達を家に招く など、以前よりも積極的な姿が増えました。

まだまだ学校では控えめな部分があるけれど、それが長男らしさでもあります。「みんなと同じように話さなきゃ」と思わなくてもいい。大切なのは、自分のペースで少しずつ前に進むこと だと感じています。

まとめ

長男の成長を振り返ると、場面緘黙の症状があっても、時間をかけて少しずつ変わっていく ことを実感しました。

もちろん、親として「もっと話せたらいいのに」と思うこともありました。でも、長男は長男なりに、一歩ずつ前に進んでいます。

もし同じように「学校で話せない」と悩んでいるママがいたら、こう伝えたいです。

無理に話させようとしなくても大丈夫
できることから少しずつ進めばいい
「話せるようになること」だけがゴールではない

お子さんのペースを大切にしながら、できたことを一緒に喜んであげること が何より大事なのかもしれません。

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